@YMC RENTAL SERVER SERVICE お知らせお問い合せ各種申請
YSシリーズ マネージドサーバー カスタムサーバー その他のプラン お問い合せ 各種申請
 カスタムサーバー

Trac のインストールについて

Trac は、スクリプト言語「Python」で記述されたプロジェクト管理ツールです。Webアプリケーションとして動作し、ソフトウェア開発に特化した管理ツールであり、次のような特徴を持っています。

  • チケットベースのバグトラッキングシステム
  • Wiki 機能
  • Subversion(バージョン管理システム)との連携機能

ここでは、日本語化対応済みの trac-0.10.2 のインストール方法を説明します。

※ 各設定内容に関しては Linux や各ソフトウェアの専門知識が必要になる場合があります。

対象

  • カスタムサーバー

インストール手順

1. サーバーへのログイン

Trac のインストールには、root 権限でのコマンドライン作業が必要となります。
SSH による作業について」のページをご覧になり、サーバーにログイン後 root 権限で作業を行ってください。

2. 必要なソフトウェアのインストール

Trac を利用するためには、様々なソフトウェアが必要となります。
弊社では Trac を利用するために必要な主要なソフトウェアを独自にパッケージ化しておりますので、ここでは弊社のパッケージを利用したインストール方法について説明いたします。

以下のインストール方法では、次のソフトウェア(および関連するソフトウェア)がインストールされます。

Trac 関連
Trac 0.10.2 日本語版 Trac 本体(日本語化済み)
PySQLite 2.3.2 SQLite ライブラリ
ClearSilver 0.10.4 テンプレートエンジン
doctils 0.4 Wiki 用 rST(reStructuredText) ライブラリ
SilverCity 0.9.5 プログラム言語構文解析・ハイライトライブラリ
setuptools 0.6c3 EGG 形式パッケージ用ライブラリ
Subversion, apache 関連
Subversion/mod_dav_svn 1.1.4 (OS標準) バージョン管理ツール
mod_fcgid 2.0 FaseCIG 互換の CGI 高速化モジュール
Trac プラグイン
Web Admin Plugin trac-admin コマンドのウェブ版
Account Manager Plugin フォームベースのログインやパスワード変更が可能になる
Web Admin Users Plugin Web Admin Plugin 内でユーザーの追加・削除・パスワード変更が可能になる

作業内容

  1. yum コマンドでパッケージのインストールを行う
    yum --enablerepo=ymc_addons install -y trac mod_fcgid mod_dav_svn
  2. プラグインをインストールする
    wget -q http://archive.ymc.ne.jp/eggs/TracWebAdmin-0.1.2dev_r4240-py2.3.egg
    wget -q http://archive.ymc.ne.jp/eggs/TracAccountManager-0.1.3dev_r1559-py2.3.egg
    wget -q http://archive.ymc.ne.jp/eggs/WebAdminUsers-0.1.0-py2.3.egg
    mv *-py2.3.egg /usr/lib/python2.3/site-packages/

実行例

[root@www ~]# yum --enablerepo=ymc_addons install -y trac mod_fcgid mod_dav_svn
Loading "fastestmirror" plugin
Setting up Install Process
Setting up repositories
・・・中略・・・
Installed: mod_dav_svn.i386 0:1.1.4-2.ent mod_fcgid.i386 0:2.0-1.YMCcentos.1 tra
c.noarch 0:0.10.2ja-1.YMCcentos.8
Dependency Installed: guile.i386 5:1.6.4-14 neon.i386 0:0.24.7-4 python-SilverCi
ty.noarch 0:0.9.5-1.YMCcentos.1 python-clearsilver.i386 0:0.10.4-1.YMCcentos.2 p
ython-docutils.noarch 0:0.4-2.YMCcentos.1 python-imaging.i386 0:1.1.5-5.YMCcento
s.1 python-setuptools.noarch 0:0.6c3-1.YMCcentos.1 python-sqlite2.i386 1:2.3.2-2
.YMCcentos.1 subversion.i386 0:1.1.4-2.ent swig.i386 0:1.3.21-6 tix.i386 1:8.1.4
-98 tkinter.i386 0:2.3.4-14.3 umb-scheme.i386 0:3.2-36.EL4
Complete!
[root@www ~]# wget -q http://archive.ymc.ne.jp/mirror/PythonEggs/TracWebAdmin-0.
1.2dev_r4240-py2.3.egg
[root@www ~]# wget -q http://archive.ymc.ne.jp/mirror/PythonEggs/TracAccountMana
ger-0.1.3dev_r1559-py2.3.egg
[root@www ~]# wget -q http://archive.ymc.ne.jp/mirror/PythonEggs/WebAdminUsers-0
.1.0-py2.3.egg
[root@www ~]# mv *-py2.3.egg /usr/lib/python2.3/site-packages/
[root@www ~]#

Trac プロジェクトの設定

Trac を利用するにはプロジェクトの作成が必要となります。プロジェクトの作成は trac-admin コマンドを利用しますが、Subversion との連携や Apahce の設定など多くの作業を必要とします。

弊社では、Trac プロジェクトの基本的な設定を一括して行う簡易設定ツール(easy-trac-project)をご用意しております。
簡易設定ツールを利用しますと、以下のような設定を簡単に行うことができます。

  • プロジェクトは /home/trac 以下に作成する
  • 複数のプロジェクトに対応可能 (アカウント・パスワードは共通となります)
  • 各プロジェクトごとに Trac のプロジェクトと Subversion のレポジトリを作成する
  • プラグインのための設定をする(2. で導入したプラグイン)
  • メール送信機能の基本的な設定をする
  • Subversion で扱う文字コードを UTF-8 として設定する (変更可能)
  • Subversion のコミットログと Trac のチケットとの連携機能を設定する (post-commit スクリプト)
  • mod_fcgid による apache との連携設定をする

ここでは、簡易設定ツールを利用した設定方法を説明いたします。
trac-admin コマンドを利用しての設定ももちろん可能ですが、その場合はマニュアルやインターネット・書籍などを参考に作業をお願いいたします。

1. Trac 用環境作成

簡易設定ツールでは、Trac 用の環境をある程度固定化して扱います。ここでは、そのための初期設定についての説明をします。

作業内容

  1. Trac 用環境の初期設定を行う
    簡易設定ツールを利用するための Trac 用環境の設定を行います。この作業で、Trac プロジェクトのための共通の設定が行われます。
    easy-trac-project setup
  2. 管理者アカウントのパスワードを設定する
    管理者アカウントとして admin を作成しますので、「Create admin account for TRAC_ADMIN」と表示されましたら、同じパスワードを2回入力してください(入力したパスワードは表示されません)。

実行例

[root@www ~]# easy-trac-project setup
Create directory for Trac ...
/home/trac/projects is not found.
mkdir -p -m755 /home/trac/projects ... Success
chown -R apache:apache /home/trac/projects ... Success
/home/trac/svn is not found.
mkdir -p -m755 /home/trac/svn ... Success
chown -R apache:apache /home/trac/svn ... Success
/home/trac/.python-eggs is not found.
mkdir -p -m755 /home/trac/.python-eggs ... Success
chown -R apache:apache /home/trac/.python-eggs ... Success
Make /etc/httpd/conf.d/trac.conf ...
Create admin account for TRAC_ADMIN
New password:
Re-type new password:
Adding password for user admin
[root@www ~]#

2. Trac プロジェクトの作成

簡易設定ツールを利用して、以下の内容でプロジェクトを作成します。Trac は内部的に UTF-8 を利用していますのでプロジェクト名に日本語を設定する場合には UTF-8 で設定する必要がありますので、かならず UTF-8 を利用可能な SSH クライアントをご利用ください。

設定内容
プロジェクト名 サンプルプロジェクト
プロジェクトディレクトリ名 sample
標準で設定される内容
プロジェクトURL http://www.(お客様ドメイン名)/projects/sample/
レポジトリ URL https://www.(お客様ドメイン名)/svn/sample/
Trac ディレクトリ /home/trac/projects/sample
レポジトリ ディレクトリ /home/trac/svn/sample
管理者 admin
メールアドレス trac@(お客様ドメイン名)
文字コード utf-8

なお、簡易設定ツールは複数プロジェクトの設置にも対応しておりますので、複数のプロジェクトの設置も簡単に行えます。

作業内容

  1. プロジェクトを作成する
    上記の通りプロジェクトを作成します。必要な項目のみオプションで指定します。
    easy-trac-project initenv --name 'サンプルプロジェクト' sample
  2. 設定内容を確認する
    プロジェクトの設定内容が表示されますので、間違いがないか確認したのち [Enter] キーを押してください。
  3. ウェブサーバーを再起動する
    設定した内容を有効にするため、ウェブサーバーを再起動してください。
    /etc/init.d/httpd restart

実行例

[root@www ~]# easy-trac-project initenv --name 'サンプルプロジェクト' sample

=== Trac project information ===

Project name   : サンプルプロジェクト
Project URL    : http://www.(お客様ドメイン名)/projects/sample/
Repository URL : https://www.(お客様ドメイン名)/svn/sample/
Trac directory : /home/trac/projects/sample
SVN repository : /home/trac/svn/sample

Administrator  : admin
Mail address   : trac@(お客様ドメイン名)
Charactor set  : utf-8

Hit [Enter] key to continue ...

Create SVN repository...
Add post-commit hook...
Fix permissions at /home/trac/projects/sample...

Create Trac project...
Add admin account for TRAC_ADMIN...
Setup trac.ini...
Fix permissions at /home/trac/projects/sample...

[root@www ~]# /etc/init.d/httpd restart
Stopping httpd:                                            [  OK  ]
Starting httpd:                                            [  OK  ]
[root@www ~]#

3. Trac プロジェクトにアクセスする

Trac プロジェクトの表示

作成した Trac プロジェクトを利用するには、「Project URL」として表示されたURLにアクセスしてください。先ほど作成したプロジェクトにアクセスするためには、

http://www.(お客様ドメイン名)/projects/sample/


にアクセスすることになります。
また、複数のプロジェクトを設定している場合には、

http://www.(お客様ドメイン名)/projects/


にアクセスすることで、プロジェクト一覧を表示することも出来ます。

レポジトリへのアクセス

Subversion によるバージョン管理を行うためには、Subversion クライアントが必要となります。
代表的なクライアントとしては、Windows 用の TortoiseSVN、Mac OS 用の SCPlugin、Eclipse 用の Subclipse などがあります。> 環境・用途にあわせて、クライアントをご用意ください。

Trac のご利用について

Trac および Subversion のご利用に関しましては、ご利用方法に合わせたアカウント作成やカスタマイズ等が必要になります。詳しい内容に関しましては、ホームページや書籍などを参考にご利用ください。

簡易設定ツールを利用して設定した場合には以下の内容も参考にご利用ください。

プラグイン・マクロについて

Trac はプラグイン・マクロを利用することで様々な機能を追加可能です。
このガイドでは、ウェブによる管理機能を追加する代表的なプラグインを導入していますので、フォームベースのログインやウェブインターフェースによるアカウント追加や Trac の管理が行えるようになっております。

お客様でプラグイン・マクロをインストールすることも可能です。多くの場合、コンパイル済みの egg ファイルか Python スクリプトファイル(py ファイル)での配布が行われていますので、それらをダウンロード・配置することによってプラグイン・マクロが利用可能になります。
お客様でインストールされる場合には、以下の内容に注意して作業を行ってください。

  • プラグイン・マクロは Trac および Python のバージョンと依存関係がありますので、対応するファイルをダウンロードしてください。
    Trac のバージョンは「0.10.2」ですが、「0.9以降」という表記されている場合もあります。最も近いバージョンを選択してください。Python に関しましては、バージョン「2.3」に対応しているものが必要となります。
  • egg ファイルのインストールは、全プロジェクトに対して利用したい場合には、ダウンロードした egg ファイルを
    /usr/lib/python2.3/site-packages/
    内にコピーしてください。特定のプロジェクトでのみ利用したい場合には、ダウンロードした egg ファイルを
    /home/trac/projects/(プロジェクトディレクトリ名)/plugins
    内にコピーしてください。
    いずれの場合も、パーミッションが 644 になっていることを確認してください。 また、egg ファイルで配布されているプラグインの場合には trac.ini の [components] セクションへのプラグインの登録が必要になります。利用したいプロジェクトの trac.ini を編集後 apache を再起動することで、プラグインが有効になります。
  • py ファイルのインストールは、各プロジェクトごとに行う必要があります。
    ダウンロードした py ファイルを利用したいプロジェクトの wiki-macros ディレクトリ
    /home/trac/projects/(プロジェクトディレクトリ名)/wiki-macros
    内にコピーして、パーミッションが 644 になっていることを確認してください。
    この場合は apache の再起動なしにコピー後すぐに利用することができます。

プロジェクトの設定ファイルについて

各プロジェクトの設定ファイルは、

/home/trac/projects/(プロジェクトディレクトリ名)/conf/trac.ini

となります。設定ファイルの変更に関しては、以下の内容に注意して作業を行ってください。

  • 設定ファイル各プロジェクトごとに独立していますので、変更が必要なプロジェクトすべての設定ファイルの変更を行ってください
  • 設定ファイル内に日本語を記述する場合には UTF-8 で記述する必要があります
  • 変更内容を有効にするためには、apache の再起動が必要となります

複数プロジェクトでの利用について

簡易設定ツールを利用することで複数のプロジェクトを簡単に設定することが出来ますが、アカウント・パスワードに関しては全プロジェクトで共通となっています。

Web Admin Users Plugin を導入していますので、ウェブ画面からユーザーの作成・削除等が行えますが、ここで行ったアカウントの作成・削除は全プロジェクトで有効となります。
また、Account Manager Plugin を利用してパスワードを変更した場合にも、全プロジェクトのログインパスワードが変わりますので、ご注意ください。

なお、作成したアカウントに対して Trac の権限を追加・削除する場合には、各プロジェクトごとに変更作業が必要となります。権限の変更は Web Admin Plugin を利用してウェブ画面から変更することが可能です。管理者アカウント(標準では admin)でログインして作業を行ってください。

アカウント・パスワード・権限について

Trac を利用するための apache の設定ファイルは、

/etc/httpd/conf.d/trac.conf

となりますが、この設定では複数のプロジェクトを共通の設定で利用するようになっています。

Account Manager Pluginを導入しているために Trac 自体は BASIC 認証を行わないようになっていますが、Subversion ではユーザー認証が必要となりますので、パスワードファイルとして

/home/trac/svn/.htpasswd

を指定しています。Trac のアカウントと Subcsersion のアカウントを統一するため、このパスワードファイルは Account Manager Plugin も参照するように設定していますので、プロジェクト全体で共通のアカウント・パスワードを利用することになります。

このため、プロジェクト間で細かなアカウントの権限管理が必要な場合にはTrac の権限(Permissions)設定や Subversion のアクセス権の設定(AuthzSVNAccessFile を利用)の設定が必要となります。
各アカウントに対する Trac の権限は各プロジェクトごとに設定可能ですので、個別に設定することで権限管理が可能です。また、Subversion に関しても AuthzSVNAccessFile を指定することでアクセス権の設定が可能です。
詳しくはマニュアルやインターネット・書籍などの情報を参考に設定をお願いいたします。



Copyright (c) GMO GlobalSign Holdings K.K. All Rights Reserved.